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2008年12月29日 (月)

再びの。

私ももう一回会いたかった。
あの街の
あの香り。

青春18きっぷはすてきなチケットです。
やましたと私を含む4人で
今日は
福井県は敦賀に行きました。
JRの新快速で乗り換えなしで
敦賀まで行けるのです。

何故に敦賀か。
そこに
「ソースかつ丼」があるからです。
12時前に敦賀駅に到着、
そのまま地元では絶大な人気を誇る
「ヨーロッパ軒」へ。
昨年初めて出会い
はまってしまったのです。
とんかつとささみフライとミンチカツを
特製ウスターソースにくぐらせて
たっぷりの丼ごはんに乗せるという
極めてシンプルな茶色と白のハーモニー。
すこし甘めでスパイシーなソースの香りと
福井米の粒だったごはん。
とにかく機会があったら食べてください。
ほんとに美味しいから。

おなかいっぱい味わって
街の大通りを行きつつ
コーヒー屋さんを探します。
目指すは純喫茶。
ちょっと店先のサンプルが月日を感じさせる
そんなお店に入りたい。
そして出会いました。
「ゆのくに」
店の入り口から中が見えないくらい
店内は薄暗く
入り口の看板にはなじみのないコーヒーのメーカー。
「味の焦点珈琲の名門 チモトコーヒー」
そそるじゃないですか。

H081229

おそるおそる中に入ると
古くて素敵なオレンジとも茶色とも言えない照明と
テーブル型のゲーム機が現役で活躍する
まさに純喫茶!
ソファの固さが心地いい。
メニューだってすばらしい。
カルピスをコーラで割る「キューピット」
昔懐かしい「ミルクセーキ」
大阪とはちがう牛乳を使わない「ミックスジュース」
一度も聞いた事のない敦賀名物「トンチャン」
これはメニュー表からトンカツチャーハンでは?
と推察しましたが謎のままです。

私はミルクセーキを試みました。
やや薄口の、でも思わず口元がほころんでしまう
懐かしの味でした。

その後、夕方近くに敦賀を出て
もう一カ所降りようと画策。
辺りも暗くなってきたので
京都へ降りました。
時間ももう7時頃だし、甘いものもほしい。
という訳で
伊勢丹の都路里へ。
四条河原町ではいつもすごい行列で
あきらめていた都路里に
ほとんど待つ事なく入りました。
パフェもあんみつも美味しい!
みんな並ぶわけだなあ。
お茶屋さんだけあって、抹茶モノは
間違いないですね。
このためにもう一回伊勢丹に行きたい。

1杯の丼のために福井に行き
甘いもののために京都に行く。
なんて贅沢な一日。

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2008年12月28日 (日)

はるひ。

阪急春日野道駅に降りる事は
滅多とありません。
「はるひ」を知るまでは。

神戸で一番古いと聞いた事がある
大安亭商店街を海側(南)に下って
ふた筋めを右に入ると
懐かしいたくさんの万国旗のはためく通りの
少し先
小さな木の扉があります。
そこが「はるひ」です。

大好きな作家さん
鷹音美緒さんの作品展
「テト展5」を友人と観に行きました。

観に行ったというのか
味わいに行ったというのが正解かもしれません。
はるひの持つ「おかえりなさい」という空気と
お二人の持つ
繊細で優しい雰囲気に
時間が経つのを忘れてしまいました。
美味しい紅茶やほうじ茶をいただきながら
果たして
ここは鷹音美緒邸だったかしらと
思ってしまうくらい
お家にお邪魔している気分でした。

入レモノの重要性もさることながら
どんな入レモノにあっても
その空間がいつもと変わらない
温度と薫りに保てる事は
きっとさらに大事なのでしょう。

こういう作品展もあるんだなあ。
こんなに
ココロが緩く
柔らかな年末にして貰えた事が
何より嬉しい。

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2008年12月 7日 (日)

それでもがま。

この夏くらいから
フエルト作家の大坪桜子さんに
やましたと共にアトリエにお邪魔しては
フエルトを作らせてもらっています。 
 
アトリエのある奈良は
昨日の最低気温がマイナスを記録した場所も
あるとかで
今日もぴりぴりとする寒さでした。

いつもなら
「アポロ」さんでパンを買って向かうのですが
今日は残念ながらお休み。
駅前にあるもう1件のパン屋さんで
いい薫りのする美味しそうなのを
4つ(も!)選んできゃあきゃあ言いながら
向かいます。

今日はさらにもう一人
生徒さんが一緒です。
とても楽しい人柄の
とても初対面とは思えないくらい
一緒に笑って下さる素敵な方です。

先日
大坪さんに買ってきて頂いた口金を使って
がまのバッグを作りたかったのです。
大坪さんともう一人の方と私の3人が
がまバッグを、
やましたが手袋です。

同じ型紙から作ったと思えない
それぞれのカタチ。
それ以上に個性的な色使い。
フエルトは本当に面白い。

私の作ったがまは
大好きな水色と柔らかな橙の
金魚鉢のようなバッグになりました。
やましたの手袋は
まるで夜の空を
切り取ったような
深い紫と青の美しい作品に仕上がりました。

さあこれを持って
どこへ行こうかなあ。

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2008年12月 6日 (土)

暖かなモノ。

母と約束していた
猫写真展に行ってきました。
編集委員のやましたも参加しています。

「平岡珈琲店 猫写真展3」

総勢23名の一人1点という
夫々の方の選ばれた1葉が
長い年月をかけて
お店全体に焚き込められた
コーヒーの薫りと一緒に楽しめる
素敵な写真展でした。

人によって好きな部分や表情が
こんなに違うのだと気づいたり
写真になって
改めて口の先、指の先、鼻の先まで
あの柔らかな毛にびっしりと
覆われているのだと思ったり
だから好きなんだと
自分の猫の好きな所に気づいて
ふっと笑ってしまいました。

どの1葉からも
「愛おしい」と
聞こえています。

平岡珈琲店のある御堂筋は
一面の黄金色で
遅く訪れた秋と
急に冷え込んだ空気と一緒に降りた冬に
透明な水色の空と銀杏の金色が
いたいくらいに綺麗でした。

H081208

同じ日の夜。
芝居を観に出掛けました。
サミュエル・ベケットの作品を
芝居とパフォーマンスで表現するというものでした。
私は寡聞で作品は読んだ事がなかったのですが
とても重量感のある読後感を味わいました。
言葉は
誰の口を通し
誰の体を借りて
ヒトに伝えられるかで
後ろにあるであろう意味や匂いが
変わるのだろうと思うと
まだ探せてもいない
ベケットの作品を読んでみたくて
たまらなくなりました。

少し冷たい所で
暖かなワインとラムを飲みながら
今日見たモノの事を考えながら
もっと自分にもできる事があるんじゃないかと
ちょっと胸を熱くしました。
でもそれはワインとラムのせいかもしれないけれど。

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2008年12月 1日 (月)

新品。

関西では「さら」と言います。

大好きな靴を今日買いました。
大好きでほしくて
何度も見に行って
気が付くと2年以上経っていました。

どきどきしながら
何度も裏から表から眺めて
一度だけ
そっと履いて
心を決めて買いました。

いつ下ろそうか
今も枕もとに置いて
くすくす笑いながら眺めています。

「さら」は
一回だけです。
これは重大な問題です。
もう少し見るのを楽しんでから
天気のいい
空がきれいな水色の日に
冷たい朝の空気の中に
そっと
でもくすくす笑いながら
一歩出す事にします。
 

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