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2010年8月 7日 (土)

川の向こう。

会社の屋上で
友人と花火を見ました。
もうこのビルに移って
5年ほど立つのに
初めて
屋上まで登りました。

終業後
夕食を食べに行き
お茶をしながら
ゆるゆるして
なんでもないコトで笑って
満腹から来る眠気と戦いながら
花火が上がる時間まで
過ごしました。

12階の上の屋上は
エレベーターのフロアの明るさから想像できないほど
真っ暗で
その暗さに目が眩むようでした。
手探りで進んで手すりまで
ようよう辿り着くと
目の前が急に
きらきらと光り始めました。
遠い筈の淀川の向こうの
目映いばかりの夜景。
まるで地を這うように
もう花火が咲いたのかと思うほど。
こんなに綺麗だったのか。
大阪の街は。

屋上には
心地いい風が吹いていて
今日一日に起こった様々な事を
みんな吹き流してくれたのかもしれません。

花火は突然始まり
それは思いの外大きく
遅れてやって来る轟音とともに
強く胸を打つものでした。
いつも隙間なく喋ってばかりの私たちも
いつの間にか
言葉を失くし
手すりの上から
その隙間から
一心にみつめることしかできなくなっていました。

溢れんばかりの
地上と夜空の光は
やがて来る
私たちの終わりと出発の
餞なのかもしれない。
美しい餞。

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