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2010年9月28日 (火)

山の上。

9月26日にドレスリハーサルが終わり
翌日は目が覚めると
昼過ぎになっておりました。

そのおかげか
友人との約束を今日は果たせました。
三輪山に行く事。
朝8時にJR桜井駅に降り立ちました。
大阪ではやんでいた雨が
奈良ではまだ残っていて
まるで
薄いガーゼをくぐるように
霧雨が降る中をゆっくりと
大神神社に向かいました。

そこから
三輪山に登る
登拝口がある狭井神社へ。
鳥居までの階段を進むうち
こちらへ
向かってくるように
覆いかぶさるように
三輪山が迫ってきていて
少し足が竦みました。

まだ霧雨はさらさらと落ちていて
音のしない雨に
背中を押されて
三輪山に入りました。
驚くほど静かで
空気の濃い場所。
濡れて艶やかに光る木の葉も
霧雨でできた繊細なレースの蜘蛛の巣も
岩肌も
木の根も
今にも動き出しそうに見えます。
頂上に向かうにつれて
だんだんと空気が冷たくなり
体から湯気が上がります。
三輪山は
思った以上に険しく
荒々しく
こちらの気持ちを試されているのでは
ないかと思う事が何度もありました。

頂上近くになって
ようやく空が明るくなり始め
一番上にあるお社に参り
さらに奥にある
奥津岩座に参って下山しました。
松の葉の先にできた露の玉が
不思議な事に金と銀に光っていました。

そのあと。
友人がどうしても見せたいと
狭井神社の少し下にある展望台へ
連れて行ってくれました。
そこからは
大和三山が一望できました。
荒い稜線の山々の前に
畝傍山、香具山、耳成山があり
雲の切れ間から
陽光がまっすぐ耳成山と畝傍山に差していて
少しのあいだ動く事ができませんでした。

心は
何かは分からないけれど
たくさん詰め込まれた感じで
軽く、重く、すっきりとしているようにも。
足は
爆笑です。


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2010年9月22日 (水)

お月さま。

お届けものをした稽古の帰り。
稽古場の前にある運動場で。
そこから見上げた空に
真珠の様に艶やかな月が出ていました。

今日は中秋の名月。
天気予報で
あれほど夜半からは雨と繰り返していたのに
驚くほど雲はなく
透き通った濃紺の夜空に
銀の輪を作って
月は浮かんでいました。

体を蝕む様な
長く暑い夏をここまで乗り越えたヒトに
まるでご褒美をくれるみたいに
雨は
待ってくれたのかもしれない。

まだ雨雲が来ないうちに
部屋に
月明かりを入れてみよう。

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2010年9月20日 (月)

ダイジナコト。

今日は編集委員会議。
次回「福図鑑 わ」のDMの打ち合わせです。

私は紙の上の想像が
あまり得意ではないので
いつも
やました編集委員のアイデアを
わくわくして待っています。
私ができるのは
使えそうなモノを普段から集めていて
それを提示する事。
今日も
いろいろ並べながら
そしてカメラで撮って
画像を確認しながら相談です。

なんでもない入れ物や布が
彼女のカメラを通すと
大きく見えたり
美味しそうだったり
暖かく見えたり
そこにないのにあるように見えるのです。

お茶を飲んで
お喋りしながら
次に何を見せたいのか
どんな事をしたいのか
一人では出てこないコトが
ふうっと
流れ出て来たりする。
作品展そのものは大事だけれど
それまでに
笑って話しているこの時間が
なにより
ここまで続けて来られた
原動力なのだと思います。

さてどんなDMになりますことやら。
気に入ってもらえるものになると嬉しいです。

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2010年9月19日 (日)

気合いなのだ。

なかなかのハード具合。
自由な時間ができて
するべき事が満載。

朝から
衣装チーフと共に
衣装用の布の買い出し。
久しぶりに
30メートルを越える布を購入。
さて
ざくざく裁たなくては。
とにかく
作るのだ。
めざせ!
ドレスリハーサル!

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2010年9月17日 (金)

ありがとうございました。

昨日。
またひとつお別れをしました。
たぶん
そこにいるコトがあまりにも普通だったので
今、この朝に家にいて
なにも話していない状態が
不思議でしかたありません。

とても長い時間を
過ごしました。
慣れない事に
涙を流したり
震えたり
深呼吸したり。
すこしずつ増えていく見知った顔。
同じ環境にいるからこそ
分かってもらえる嬉しさが
会話になって
友達になっていく。

大事な人たちに
約束せずに会えたコトが
こんなに特別なコトだったなんて
思いませんでした。

また忙しい日々に
戻っても
そこで得たモノがきっと
後押ししてくれると信じて
この朝から
前を向いて
歩いて行こうと思います。
だって楽しかったし。
面白かった。

お世話になった
たくさんの方々に
心から感謝します。
本当にありがとうございました。


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2010年9月13日 (月)

気配。

今日は夕方の風が涼しい気がしました。
線路の脇の猫じゃらしが
好きな方向を向いて
頷きながら揺れています。

電車から見える川の水面の
きらきらも
少し鈍く見えます。

アスファルトから
立ち上る熱が
今日はほとんど感じられません。
白線の上の小石の影も
長く伸びて
いい加減なモノトーンのストライプができていました。

次は
どんなモノが秋の気配を
教えてくれるのでしょう。

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2010年9月12日 (日)

幸せモノ。

9月11日。
毎年の楽しみ。
大谷記念美術館。
大きな美術館ではありませんが
美しい庭のある
すてきな場所です。

そしてその楽しみは
「ボローニャ国際絵本原画展」。
絵本になってしまうと分からない
原画の色が見たくて
向かうのです。
厳しい現実を写し出す
強い線の絵。
細密画の様に
糸の様な線で描き出される絵。
たくさんの色。
やっぱり素敵。
ここでしか買えない一筆箋を購入して
帰宅しました。

その夜。
我が家に来ていただいて
「紅の虎」衣装の打ち合わせと
たたき台の作成。
久しぶりの夜中の共同作業です。
なんだろう。この感じ。
懐かしくて
テンションが上がる。
こんなコト何年ぶりだろう。
昔の話しに
笑いながら
朝方まで作業は続きます。
お互いにする事が分かっている人との仕事は
過程も
終わった後の気持ちも
まだまだ途中だけれど
すっきりして
向かう方向がはっきり見えました。
なんだか気持ちいい。

9月12日。
午後から友人が集まりました。
今回は
えせイタリアンでおもてなし。
量だけはたっぷり用意して
喋って
食べて
頬が痛くなるまで笑いました。
遠い我が家まで
来てくれた友人達の笑顔が
本当に嬉しかった。

会いたい人たちに
たっぷりと会えた
幸せモノの週末です。

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2010年9月 7日 (火)

そんなもの。

今日も今日とて歯医者さんで耐えました。
先生は優しいし
たぶん普通の人はそんなに痛くないと思う。
骨伝導が痛い気がするのです。

しかし。
今日はなんだか怖くて怖くて
心臓がどくどくして
自分でも
なにか悪いものでも食べて来たのだろうかと
治療の間、骨伝導で轟音の左耳に集中しながら
考えていました。

そして
お留守の右耳が気付いたのです。
院内のBGMが「ジョーズ」だと。
音楽の力って
内蔵まで動かすのですね。
ああ。怖かった。

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2010年9月 5日 (日)

美術館。

その展覧会の話しをする友人の顔が
とても素敵だったので
どうしても気になり
昨日、
国立国際美術館
束芋「断面の世代」に行きました。

その日の朝に「今日行って来る」と話し
結局その友人とふたりで見に行きました。

この束芋という人の目には
なにがどんなふうに見えているでしょうか。
花が咲くのも
ヒトの部品も
輪切りにして
繋がって
溶けて
落ちて
浮き上がる。
粘り気のある
美しくて生々しい夢の中。
軟らかなグロテスク。
見えない様に押し殺している
皮膚一枚下の不安。

許されるなら
一日中見ていたい作品でした。

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2010年9月 3日 (金)

ためる。

多分人生で一番贅沢な時間が来ます。

考えているだけで
少しも実行に移さない私に
どこかの
だれかが
時間をくれたのではないかとも思うのです。

今まで忙しいと言って
ほんの少し
急いだり
工夫したり
整理整頓したりすれば
間に合うコトを
見過ごしたり
見ないふりをしてきました。
でも
時間は与えられたのですから
もう言い訳はできません。
見たいモノを見て
行きたいトコロに行き
聞きたいモノを聞き
読みたいモノを読み
逢いたいヒトに逢う。
今しておくコトはなんだろう。

まだ
錆びずに動く引き出しが私の中にあるのなら
そこへ詰め込むのが
今からの
私の仕事です。

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